岡田有希子『花のイマージュ』
2008年 12月 28日
以前の記事で岡田有希子さんの「くちびるNetwork」という曲の記事を書いてみたが、その後に発売される予定だったシングル曲が、この『花のイマージュ』だ。自殺してしまったため、結局発売中止となり、幻のシングル盤となってしまった。
発売予定は1986年(昭和61年)5月だったという。自殺したのが、その前月の4月だったので、録音されていた曲もジャケットもお蔵入りとなってしまったという。自殺事件が起きず、岡田有希子さんが存命で、普通に発売されていたら、きっと1位になっていただろうと思われる素晴らしい曲だ。
小生がこの曲を初めて聴いたのが、約10年ほど前に限定盤で発売されたメモリアルBOXを購入してからだ。作詞作曲編曲の全てをかしぶち哲郎氏が行っている。ちなみに前作の「くちびるNetwork」の編曲もかしぶち哲郎氏だった。
歌の表現力は相変わらず豊かだ。前作より官能的な詞が印象深い。ちょっと色気のある歌い方だが、イヤらしさは感じない。大人の女性に脱皮しつつある「ある一人の女性」の心情や身体の疼きを描いた曲のように小生は受け取れた。まあそれは聴く人、各々の主観でも良いだろう。
18歳でこんな曲を歌いこなしてしまう歌唱力だ!おじさん的言い方だが、最近のガキアイドルもどき歌手のレベルの低さを考えれば、岡田有希子さんの人気と実力がどれだけ凄いものだったかを改めて感じる。かしぶち哲郎氏も残念だったと思う。自分の楽曲が素晴らしい出来栄えでも13年もお蔵入りしてしまっていたのだから・・・・。
岡田有希子『花のイマージュ』
幻になった春の名曲・岡田有希子「花のイマージュ」
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