ある幹部の左遷の話 その4
2007年 06月 28日
その後、約1ヶ月を半分くらい過ぎた時期に、とうとう問題が発生した。直接、客先担当者から営業部長あてにクレームが入ったのだ。小生が恐れていた通りのことが発生してしまったのだ。仕事量が多過ぎて、一人ではこなしきれない状況まで追い詰められていたのだ。小生から仕事を引き継いだ中年の女性は、仕事は誠実でミスも少ないし信用できる人だった。
責任感が非常に強い人だったので、それが逆に悪い結果を生んでしまったとも言えた。Oさんは、その女性一人だけでは不安を感じたらしく、小生の上司にフォローをしろと命令していたが、その上司は能力が無く、そういう人物にフォローを任せる命令をすること自体、仕事も人間も全く把握していない証明とも言えた。
トップが仕事を把握せず、無茶な人事をして、それをフォローできる上司もいない状況で仕事をしていた女性が気の毒であった。客先担当者は、それに感謝しつつ、小生の会社の対応を遠まわしに批判した文章を送ってきた。OEM生産と同時にデリバリーも行なっていたので、二つの要素を並行的に考えながら仕事をしないと、納期に間に合わなくなってしまうのだ。
一見簡単に見えても、実際やってみるとタイミングもあるし、下請けも使っているので、本当にバランスが必要とされる。小生の上司は小生には「俺にはできない」と初めから言っていた。そのような状況も知らず、Oさんは自己満足していたようだ。
話が長くなってしまったが、そのクレームというのは、客として「御社の以前のような確実な対応を望みます」というシンプルなものだった。顧客に対するサービスが著しく低下してしまい、納期遅延が発生し、エンドユーザーにまで影響を及ぼしていたのだ。
OEM契約は、黒子に徹しなければならない。元請がコケれば、こちらもコケてしまうのだ。よほどの問題が無いのなら、元請と一心同体、一蓮托生とも言える。この基本的な背景を理解せず、エンドユーザーを持たない小生の会社が、元請の預かり品を「ジャマだ」と言えるだろうか?「普通の人」だったら、絶対に言わないだろう。
興味深いです。
このように訳の分かって無い方でも・・上司としなきゃならないって・・辛すぎる~~~!!
いつもコメントありがとうございます。
その女性は辛そうでしたし、実際のプレッシャーは相当なもんだったと思います。彼女は「私には荷が重過ぎる」と初めから言っていました。それを無視して強行した結果、顧客に迷惑をかけることになったわけです。それは予測できることで、Oさんは予測できなかったことを反省もしませんでした。お話になりません・・・。
いつもコメントありがとうございます。
心身症になる前に小生に仕事を再度割り振ることになったので、何とか精神的な打撃は破滅的ではありませんでした。しかし、不信感は残ってしまったようですね。勝手な人事で翻弄されて傷つけられて、満足な謝罪すら無かった結末でした・・・。
思い出しても腹が立ちます!