ベルギーGP 1998.08.30 決勝 その2
2006年 10月 20日
2回目のスタートは18台で行なわれた。雨は相変わらず降っている。ミカ・ハッキネンのスタートは完全に失敗。デイモン・ヒルに先を越されてしまった。
ラ・ソースでイン側に入ったハッキネンだが、アウトからミハエル・シューマッハーが、かぶせてきている。映像を見ると、ハッキネンの左フロントタイヤにシューマッハーのフェラーリが軽く接触しているようにも見える。そのあおりを食らってハッキネンはスピン。その後、ザウバーのジョニー・ハーバートがぶつかり、そこでハッキネンのレースは終わった。
抜群のスタートを切ったジョーダン・無限ホンダのヒルはトップを快走。後ろにはフェラーリのエディ・アーバインがつけている。その後、ケメル・ストレートでシューマッハーがアーバインをかわし2位に浮上。かわしたと言うより、明らかにチームオーダーという感じだった。その後、マクラーレンのデビッド・クルサードとベネトンのジャンカルロ・フィジケラがスピンアウト。雨が強くなってきたようだ。そこでとうとうセーフティカーが入る。
セーフティカーがピットに戻り、レースは再スタート。シューマッハーはヒルの直後につけているが、ヒルもペースもそこそこに速い。なかなかオーバーテイクは出来ない状態だ。しかし、シューマッハーはバストトップ・シケインでヒルをパス。大雨になりかけている状況にもかかわらず、すごいオーバーテイクシーンだった。8周目のできごとだ。
その後も雨は収まるどころか、どんどん強くなる一方だ。タイヤもフルウェットでないと厳しい状態になってきた。上位陣はタイヤ交換に入る。インターミディエットで走り続けていたウィリアムズのジャック・ヴィルヌーヴは、アクア・プレーニング現象のため、クルマが横を向いてしまい、コース左側の壁に激突してレースを終えてしまった。すぐピットに入る予定だったので残念な結果となった。
日本人2人の様子と言えば、ティレルの高木虎之介はクラッシュしリタイア。ピットから出てきたアーバインが強引に虎之介の進路に入ってきたのではないか?と今でも思う。アーバインは昔から強引で危ないドライヴィングをする奴だ。ミナルディの中野信治は無難に周回を重ねていた。