中国からの大気汚染
2006年 06月 02日

上記の写真の報道記事では、周りの家々は煤で真っ黒、廃液は出し放題、本当に悲惨な状況だ。具体的に言うと、ここは山西省の临汾という場所の「三家コークス化学工場」というようだ。こんこんと黄色い煙と黒い煙を交互に排出し、付近の上空は汚染された煙の雲に覆われている。山西省は汚染地域でも有名だ。
また、あたりの空気の臭いも鼻をつくような感じらしい。この工場が出す廃液も黒色と化したため、それらを流されてしまった川は、ヘドロが堆積し非常に臭く、水も黒く濁ってしまった。「三家コークス化学工場」の近くにある村にある田畑も黒い煤で覆われているということだ。この「三家コークス化学工場」が操業を停止したとしても、環境の回復は困難であると言う・・・。
この記事で呆れるのは、記事を取材した記者に対し、同行したお役人が「お金」を渡そうとして隠匿を図ろうとしたことが記されている。それは共産主義国家で随時行われている光景だ。賄賂・収賄、「金こそは全て」。日本以上に腐敗した政府お役人達。モラルの低さと言ったら、最低の部類に属すだろう。何でこんな国が国連の常任理事国であるのだろう。非常に疑問だ。
日本の北西に位置する中国からは、以前にも増して汚染物質にまみれたチリが偏西風に乗って、日本本土に運ばれてくる。硫黄酸化物(SOx)の排出は日本では厳しく制限されているが、中国では無法地帯と化しているので排出し放題だ。現在も石炭を主燃料として使用し、それも何のフィルターにかけていないため、SOxを周囲の国々に撒き散らしている状態だ。
その結果、酸性雨が発生するのだ。それは、いろいろな被害をジワジワと及ぼしていく。小さなガンのように徐々に蝕んでいくのだ。酸性雨のため、山々の木々が枯れてしまう、重金属が溶け出してしまう等の自然環境にとって、非常に脅威的で恐ろしいことなのだ。それは生態系に及ぼし、その頂点にある人間にも必ずしっぺ返しがくることになる。

上の写真を見て驚いた。中国の二酸化窒素の排出が異常に高くなっているのが、一目瞭然だ。やはり環境制御技術が無いところで起こした無理な工業化。化石燃料を公害の元凶だった「石炭」でまかなっていること。これが最大の問題だろう。中国は暖房も、いまだに石炭で行っているので、どれだけの石炭が消費され、どれだけの汚染物質を撒き散らしている結果になっているか・・・。もはや、中国自国内で勝手にやってくれれば済む問題ではない。
発電所や各工場に脱硫設備を付け、汚染物質を排出するのを抑えなければ、日本人も中国の無理な工業化が原因の公害病が発生する可能性が高くなると思う。日本人が近い将来、30年40年50年前、かつて体験した悪夢を再現させてしまう危機を迎えていると思う。それも日本国内が原因でなく中国が原因だとしたら余計許せない話だ。
ここ10年足らずの間だが、春先に必ず真っ黒な煤を含んだ雨が降るようになった。昔はほとんどそのようなことはなかった。これも気になり、いろいろ調べてみたが、やはり春先は高気圧などの関係で、中国上空の大気が日本列島を覆いやすくなる時期のようだ。冬の間、高気圧にブロックされていた汚染された大気が、暖かくなると一気に日本に入ってくるのだ。
これは非常に危険だ。中国の覇権主義の前に、日本人全体が公害物質により弱らされてしまう危険性が高い。決して偏見や大げさな話ではないと思う。中国政府は公害問題にほおかむりし、軍拡路線拡大のため、軍事費に莫大なお金をかけている。そのお金を環境のために回せば良いものを、自国の国民を公害病で苦しませるだけでなく、日本などの周りの国々に対しても同じようなことを行ってきている。それは放っておくと、ますます酷くなることは目に見えている。
日本政府は、この中国国内の公害問題を世界の問題として再度強く提起し、中国国内の各工場の環境整備化に対する技術や設備の設置を訴えていくしかない。ODAの問題もあるが、技術の供与や設備の充実もある程度は仕方ないだろう。日本の国民の健康には変えられないのだから。
ただ、そのときも強く世界や特に中国国内、中国人民に対し、「日本は中国にこれだけのことをしてあげている」ということを、今までと比較にならない位大きく宣伝していかなければならない。そうしないと、中国政府(中共)はいかにも自分で行ったということを自国民に宣伝・洗脳することは間違いないだろう。
独裁主義・共産主義の自国民への洗脳術は非常に長けている。この壁を突き崩すのは容易ではないと思うが、今まで日本が中国にどれだけのことをし、どれだけの貢献をしてきたか、これらを強くアピールしなければ、いつまで経っても恩を仇で返される日々が続くに違いなからだ。





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あるのは間違いありません。こんな国に投資やODA供与するのは
まっぴらごめんですが...ODA再開するようです。参ったなあ
湘南のJOHN LENNONです。
コメントありがとうございました。
中国の最近の公害は本当に酷いですね。
小生の上役が大連にいたのですが、本当に空が暗いと言っていました。
このままでいったら、本当に地球的に大変なことになると思います。日本の企業も現地へ進出しています。間接的に日本も公害に手を貸していることにもなっている状態です。ODAは環境主体に行うようなので、これはこれで仕方ないかもしれませんね・・。
もう20数年も前のことですが、初めて中国に行ったとき、空気が汚れていて顔がベタベタ、真っ黒になるのには驚いたものでした。工業地帯でもなかったのに……。おそらく今はもっとひどいはず。
呼吸器系の病気は多いでしょうね〜。
どっかの自然保護団体、クジラの保護よりこっちの大気汚染をなんとかしてほしいなあ。
湘南のJOHN LENNONです。
いつもコメントありがとうございます。
旅行から帰られたのですネ。お疲れさまでした。
黄砂は毎年だんだんひどくなってきてますね。
環境問題は共産国なので、情報操作が行われ
正確な情報が伝わってくるか非常に疑問です。
昔の水俣病や四日市喘息や川崎病のような公害病が発生しても、国の恥部を見せないようにするのは目にみえています。
数千キロメートルの距離でも、大気中から有害物質がどんどん流入してきます。
この季節は中国からの気流が日本列島全部を覆うそうです。
もう本当に心配です。