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「風立ちぬ」への苦言 今度は「喫煙文化研究会」が“反論”

「風立ちぬ」への苦言 今度は「喫煙文化研究会」が“反論”

以下、ニュースより

 
 医師らでつくるNPO法人「日本禁煙学会」(東京)が公開中のアニメ映画「風立ちぬ」(監督宮崎駿)の喫煙場面に苦言を呈したことに対し、今度は「喫煙文化研究会」(代表すぎやまこういち)が15日、見解を述べ“反論”した。

「日本禁煙学会」は同作に喫煙シーンが多いことを問題視。製作のスタジオジブリに要望書を送った。

 その中で、あらゆるメディアによるタバコ広告・宣伝を禁止した「タバコ規制枠組み条約」に今作は「違反」していると指摘。学生の“もらいタバコ”のシーンは国内法の「未成年者喫煙禁止法」にも抵触する恐れがあるとし「条約や法律を遵守した映画製作」と要望した。

 これに対し「喫煙文化研究会」はファクスを通じ、以下の2点を主張。

 (1)(映画の)舞台になっている昭和10年代の喫煙率については、公式のデータがないが、1950年のデータを引用すると、男性の84.5%が喫煙しており、当時の状況を再現するにあたっては極めて一般的な描写である。

 (2) 日本国憲法第21条で、明確に表現の自由が認められている。国際条約との優位性においては、現在「憲法優位説」が通説となっている。

 したがって「表現の自由に対する日本禁煙学会の『要望』は意味をなさない」とし「自国の国民同士がいがみ合うことなく、喫煙者と非喫煙者が共生できる『分煙社会』を実現するべきと考えます」と訴えている。



 「日本禁煙学会」って嫌煙権を装って、目茶苦茶な主張をしているようだ。小生はタバコは大嫌いで、あんなもんは百害あって一利なしと断定している超嫌煙派と言ってもいい。

 しかし、喫煙者がマナーを守り、他人に迷惑さえかけなければ、喫煙自体を否定することではない。この「日本禁煙学会」の抗議文を読んでみたが、その内容は脅迫に近いと率直に思った。

 1980年代後半、"市民団体"と呼ばれていた集団たちが、漫画、書籍、映像、アニメなどの作品の中で、「差別反対」という主張を強引に通し、その結果、数々の作品がお蔵入りさせられた。中にはカルピスのロゴマークにさえ言いがかりをつけて、それさえ強引に変えさせた。

 その後の日本社会、特に言論機関(特にテレビ)では"言葉狩り"が行われ、昔からの言葉さえ強引に死語になっていった。問題を起こしたくないから及び腰なのだ。

 言論機関は一言目には「言論の自由を!」と大声で叫ぶが、自分で自分の首を絞めていることもあるのではないか?"市民団体"を装ったクレーマーを明らかに避けている。

 「日本禁煙学会」は1980年代後半に言論界を蹂躙した"市民団体"と同じ色に見える。タバコが悪いから、全てが悪いと全否定する。条約の話まで持ち出して製作者を脅しているようにしか見えない。

 例えば戦後の日活映画を観ればよく分かるだろう。石原裕次郎、赤木圭一郎、小林旭の作品群は、正にタバコだらけだ。喫煙シーンが当たり前になっている。医者が患者の前で喫煙しているシーンさえある。
 
 「日本禁煙学会」の主張を拡大解釈すれば、このような日活作品でさえ、テレビなどの公共機関で放送さえできなくなるだろう。この「日本禁煙学会」の連中は、自分らがどれだけ恐ろしいことを発信していることすらの自覚も無いようだ。
 
 『風立ちぬ』の時代背景や物語の流れをよく考えれば、喫煙シーンが多くなるのは止むを得ないだろう。喫煙シーン云々より、この作品自体を評価すれば良いのに、くだらない拘りで作品を否定している「日本禁煙学会」だ。

 宮崎駿監督は左翼思考だし、今までの数々の発言に全く共感できないが、今までの数々の作品群は素晴らしいものばかりだ。今回の『風立ちぬ』も『千と千尋の神隠し』以来、やっと小生的に満足できた作品であった。
 
 


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Commented by プリムローズ at 2013-08-16 00:49 x
こんばんは。

私は「風立ちぬ」を見ていないので、内容については書けませんが、日本禁煙学会の意見は作品に対する言いがかりだと思います。

昨年見た英国映画「ユナイテッド・ミュンヘンの悲劇」で、英国人の運動選手が競技場の控室や居酒屋で喫煙する場面があったことに驚きましたが、1950年代という時代背景を考えると当然だと思いました。

私自身は非喫煙者で、正直なところ煙草の煙は苦手ですが、作品の時代背景を無視した苦情があったのは残念に思います。
Commented by qunny1130 at 2013-08-16 09:42
プリムローズさん、おはようございます。
湘南のJOHN LENNONです。いつもコメントありがとうございます。

「風立ちぬ」ですが、確かに喫煙シーンは多いと思います。宮崎監督はヘヴィースモーカーということも喫煙シーンの背景にあるのではないでしょうか。

そういう背景を差し引いても、「日本禁煙学会」の抗議は、朝鮮人が日本に戦争責任云々の言いがかりをつけることと同等にしか思えません。こんな言いがかりがまかり通ったら、文化そのものを否定することに等しいと思います。

日本も昔は喫煙者天国でした。電車の中も映画館もどこでもタバコが吸えましたからね。昭和40年代中期頃の統計を見たことがあるのですが、当時の男性喫煙率は8割以上だったそうです。

この映画は戦前なので、当時の統計は分かりませんが、それでも成人男子の相当数が喫煙者だった可能性は非常に高いと思います。
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by qunny1130 | 2013-08-15 22:09 | マジメな話 | Trackback | Comments(2)

これからは気楽に書きます(笑)


by 湘南のJOHN LENNON
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