第2の地球探し、衛星打ち上げ
2009年 03月 07日
以下、ニュースより
米航空宇宙局(NASA)は米東部時間6日午後10時50分(日本時間7日午後零時50分)、地球と似た惑星を探すため、人工衛星「ケプラー」をフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。
はくちょう座の方向にある銀河の恒星を観測し、太陽系外で公転するほぼ地球と同じ大きさの惑星を見つけ出すのが狙い。専門家によると、はくちょう座は暗黒雲が少なく、多くの星を観測しやすいという。
搭載した宇宙望遠鏡で、惑星が恒星を横切る際に生じるわずかな光の変化を探知する。3年半にわたり約10万個の恒星を連続して観測する。恒星までの距離は600-3000光年。
惑星が見つかった場合、公転の周期や軌道、光の組成、惑星と恒星との距離などを分析し、生命を維持する上で不可欠な水が存在できる状況にあるかなどを調べる。
これまでに太陽系外の惑星は300個以上見つかっているが、木星のようにガスでできている惑星が大半だという。観測費用は約6億ドル(約580億円)。
このニュースは、大変興味深く、観測結果が待ち望まれる。地球上では、大気の揺らぎなどに邪魔されてしまうような光でも、宇宙空間では邪魔するものもなく、極めて良い画質の写真撮影ができるのは素人の小生でも知っている。
太陽のような比較的穏やかな星は、生命を育むには適しているという。それより大きな恒星(シリウスやヴェガ等)だと、寿命も短くなるし、エネルギー輻射も極端に大きくなり、それも紫外線側に大きくなるので、生命にとって非常に危険だと言われている。
我々の太陽のような恒星の周りに地球クラスの星が、それも熱過ぎす寒過ぎずという距離で周回していたら、もしかしたら地球と同じような環境になっているかもしれない。
昔は、太陽のような単星の恒星を周回している惑星でないと、生命が育まれないと言われてきたが、現在では2連星や3連星のような星系でも、生命発生があるのではないかとも言われている。
そのような星系の場合、木星のような巨大ガス惑星の周りを周回している「地球クラスの衛星」に、その可能性があるのではないかとのことだ。巨大惑星は、その母星群から遠い距離を周回するケースが多いので、母星群の強烈な輻射熱や紫外線も適度なものになっている。
ただ、この宇宙望遠鏡「ケプラー」は、恐らく母星を周回する地球型の惑星を見つける目的なので、巨大惑星を周回する「地球クラスの衛星」を発見できるかは分からない。
しかし、対象目的の恒星の数が10万個。すごい数だ。宇宙規模では大した数ではないだろうが、もしかしたら、いくつか生命に適した距離を周回している惑星も見つかるかもしれない。
実際は、その惑星を撮影するわけではなく、その光や光の変化などのデータから、惑星の軌道などを計算するようだ。スペクトル分析から、その惑星に大気が存在すれば、その組成も判明するのかもしれない。
いずれにしても、夢があって楽しみなことには間違いない。この大宇宙、まだまだ分からないことだらけに違いない。結果を想像するだけで楽しくなってくる久々のニュースだ。
電波なアイツと迷子なオレ達
VELVETROOM
ぼくのあしあと。
地平線を往く僕の影