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ある幹部の左遷の話 その26

ある幹部の左遷の話 その26


ある幹部の左遷の話 その25より



 A営業部長と以前の記事で取り上げた会社を私物化するバカな老人で出てきた常務取締役は、Oさんに対し、もともと良い印象は持っていなかったし、自分の権力を維持することの障害としか捉えていなかった。

 つまり自分の権力と立場を維持していくために、Oさんを追い落とすことしか考えていなかった。今回の問題は、A営業部長と常務取締役にとって、Oさんを失脚させることのできる材料が提供されたのである。

 社長が引っ張ってきたOさんは、社長の出身会社の後輩のような存在だ。後輩と言っても、直接知っていたわけではなく、社歴と年齢が下ということである。そういう事情もあり、A営業部長と常務取締役にとっては目の上のたんこぶのような存在だったOさんだった。

 いくら自分の立場の障害になる人物だとは言え、社長が引っ張ってきたOさんを正当な理由も無いのに追い落とすわけにはいかない。2人とって、今回の問題はOさんが墓穴を掘ったに等しいことだったし、自分の権力を誇示できる最高の機会だった。

 A営業部長はS次長に、ことの経緯を分かるようにしておけと電話で命令していた。たまたま小生はその時、A営業部長と行動を共にしていたので、全ての発言を耳にすることができた。自分の優位がハッキリすると、相手に対し高圧的に出て、意見を言わせないA営業部長は会心の笑顔だった・・・。
 
 
ある幹部の左遷の話 その27へ続く

 



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by qunny1130 | 2007-11-20 22:36 | 会社の話 | Trackback | Comments(0)

これからは気楽に書きます(笑)


by 湘南のJOHN LENNON
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