ある幹部の左遷の話 その14
2007年 07月 27日
Oさんは、恐らく自分のラインを作りたかったのだと思う。今までのものに対し疑問を持つことは決して悪くないことだと思う。天下りしてきて、何か大きな改革をして、自分の実績としてアピールしたかったに違いない。そのことも理解できるし、そう思っていたことも肯定することはできる。
しかし、Oさんの手法は強引過ぎた。また性格からかもしれないが、相手の立場になって考えることは、ほとんどと言っていいほど無かった。また自分の「お気に入り」の者だけの意見しか聞かないということも露骨過ぎるほどだった。逆に「お気に入り」ではなかった管理職は、徹底的に揚げ足を取られていた。小生も聞いていて憤りばかり感じていた。
小生自身もOさんから見ると、「お気に入り」ではなかっただろう。会議でも対立することも多く、最後は逆切れされることも多々あった。Oさん自身も弁が立つ人だが、議論する相手が理詰めできて、自分の意見を否定されると感情的になることが多かった。
そういう相手の意見や書類は、決して聞いたり読んだりすることがないのだ。そして、自分の「お気に入り」の者だけの意見だけを聞くので、方針や考えが偏ってしまっているのは誰が見ても明らかだった。小生の作成した文書は、ことごとく黙殺されてしまった。
Oさんの「お気に入り」だった管理職達は、小生や他の管理職から見ても、管理職としての能力を疑う者達だった。彼らは管理する立場にありながら、現場作業員と同じ仕事をして時間をつぶしていたり、パソコンを勉強しなければならないのに、勉強もしようとすらしなかった連中だ。
昼間の時間帯に現場作業をしているので、肝心な入力業務などができない。その仕事を土日に出勤して行うのだ。当然、休日出勤手当が付くからだ。上級管理職の給料は安くない。そんな人達が土日に出勤すれば、その分の人件費が余計多くかかってしまう。まずはそういう行為を是正させるのがスジではないかと思った。
普段の日に行わなければならない仕事を怠って、現場作業員にやらせればいい仕事をしてしまい、そのツケを土日に出勤して余分な給料を貰おうとする。こんな管理職をそのまま放置していたOさんだった。
知人にもすぐに急カーブをしようとして挫折し、できなかった事の腹いせに、「そのプロジェクトには一切かかわりません!」といった態度を取る方がいます。
学生時代かなり優秀な方だったようですが、そのプライドが彼女をそうさせているんだろうと思いますが、3流大學出身の私の助言は必要なさそうなので、私も何も言いません。
周囲の人も表面上は付き合っていますが、そんな彼女から離れてしまっています。
決して自分の非を認めない彼女に、「一言ごめんと言ってくれればいいのに」という仲間の言葉も、もう聞こえてこなくなりました。部下や仲間を大切にすることも成功への道なのに、踏み台くらいにしか思っていない人、トップに向かない性格なのにトップになりたがる人、私の周りにはけっこういます。
客観的に自分を見ることができない人は困りますね。
議論が好きだが、理詰めで追い込まれると感情的になる・・・・
最悪ですね。
私は特に感情的になりやすいタイプの方がいると、妙に冷静になって、理屈で追い込んでしまう所があるので、そういう方からみると、嫌な女だと思います。
この一連のお話を読んでいて、湘南のJOHN RENNONさんが、かなり我慢強い方だと感じました。私だったら我慢しきれない!
湘南のJOHN LENNONです。
たくさんのコメント本当にありがとうございます。
「トップに向かない性格なのにトップになりたがる人」
まさにこの言葉どおりです。これに尽きますね。
記事のOさんによって、大きな顧客を失う結果となりました。もちろん全部Oさんのせいではないです。背景を見ないで、表面上しか見られないことが不幸な結果を呼びこんでしまいました。この事実は残ってしまうものです。
Oさんは役員連中からも総スカンを食いました。クビにならなかっただけ温情があったと思います。それだけ会社に損害をかけたのですから。小生が社長だたらクビにしているでしょう。
自分はそんなに我慢強い人間ではありません。こらえ性の無い人間って言われ続けていますから(笑)