ふぞろいな秘密 石原 真理子 (著)
2007年 01月 28日
暴露本と世間では言われているので、興味半分で読んでみた。確かに固有名詞が多く、有名ミュージシャン、アイドル歌手、俳優の名前がハッキリと書かれている。固有名詞が書かれていても悪意は感じられない。
これが全部本当なら、芸能界って仕事もプライベートも世間一般の物差しで考えれば倫理観に欠けると思う。仕事で共演すれば、すぐデートに誘って関係する。普通の社会じゃないから、世間一般の倫理観では収まらないとは思うが・・・。それがある程度許されている?のか、恋愛もミュージシャンなら詞や曲に、俳優なら演技の表現に必要なのかもしれない。
しかし、玉置浩二の暴力は凄過ぎる。今でこそDVという言葉は、世間で認知されているが、20年ちょっと前は、そんな単語は無かった。玉置浩二にそんな一面があるというのは、もちろん当事者たちにしか知らないことだったが、こうやって本で詳細に書かれていることを信じるとすると、正直最低な男だと感じてしまう。
他にもイニシャルで書かれた歌手がマッチだったり、女優の藤谷美和子だったりして、彼らの性格が分かって面白いとも言える。全部真実かどうかはわからないし、一方の主観も当然入っていると思うので、全面的に内容を受け入れることに抵抗も感じなくもないが、小生は世間で思われているほど、悪い本ではないと思う。読みやすい本なのでお薦めだ。