<奈良高1放火殺人>父が週1、2回暴力 勉強の指導中に
2006年 07月 01日
奈良県田原本町阪手の医師、O総合病院○○科部長 吉川元祥さん(47)歳の長男である名門T学園高校に通う16歳の高1の少年Yが、継母とその子供を焼死(実際は一酸化炭素中毒)させてしまった。このショッキングな事件の背景が徐々に解明されつつある。16歳の子供を追い詰めた原因は果たして何なのだろうか?小生も同じ歳の男の子をもつ父親として、いろいろと立場を置き換えてみたりして考えてみた。
長男の家庭環境の主な変遷を簡単に記してみた。
①7歳の頃に両親は離婚
②実の妹は母方に引き取られた
③長男は父親が再婚するまで父方の祖父母と暮らす
④継母は父親のO医大学の後輩である医師
⑤親戚縁者が医師の家系
この少年の行為は当然許されない。彼は相当追い詰められていて、まともな精神状態での行動ではなかったと推測されるが・・・。こんな悲惨な状況になってしまったということは、彼の話を聞いてくれる人は回りにいなかったのだろう。
この少年の今までの評判は報道を見たり聞いたりする限り、悪い評判ではなく、むしろ優等生で性格もまじめで暴力を振るうわけでもなく、切れたり感情を取り乱したりすることもない温厚な少年だったようだ。要するに世間的には優秀な良い子と見られていたのだった。
父親の今までの行動が報道されている。その行動が全て真実だと言う前提で考えてみよう。この父親の実家は薬局と言う話で、親族にも医療関係者が多いということだ。本人も医者の道に入り現在に至っているとのこと。
父親は教育熱心だったということだ。夜遅くまで少年を指導する熱心さには頭が下がる。父親も自分の仕事で疲れているはずなのに、遅くまで家で少年を指導することは、熱意がないとできないことだと思う。
少年の話だと父親は、「成績が下がると父親はすぐ殴ってくる」、「スパルタ教育の中で父から暴力を受けたことがある」とのこと。父親が良かれと思ったことが仇になった可能性が高い。少年が父親に対し、反抗したような行動をした報道が出てこない。と言うことは、少年は父親に対し、過度な恐怖や負い目を持っていたと思われる。それは父親が不在の時に犯行を実行したということで証明される。
放火という犯罪は、よく「むしゃくしゃ」して行うと言われている。この少年も確かに「ムシャクシャ」してたのだろう。攻撃する相手に直接手を下すわけでもないので、恐らく少年は追い詰められて衝動的に放火に走ったのだと思う。亡くなった継母や子供を殺すということまで考えが及ばなかったと思う。恐らく、火をつけるという行為だけしか考えられなかったのではないか?
本来、父親に向かうはずの攻撃が、少年の父親に対する恐怖感や絶対服従感のため、攻撃が放火と言う歪んだ方法で出てしまった。少年は父親に対し、反論したり感情を見せなかったのであろうか?小生が思うに、この親子にはそのような感情のぶつかり合いがなく、父親の一方的な支配だったのだろうと思う。
エリート家庭で起こったと思われている悲劇。それには長い歳月をかけた伏線がある。決して1年や2年の状況で、このような悲惨な結果を招いたわけではないはずだ。父親も息子である長男も被害者であり加害者であるのかもしれない。報道では離婚した実の母親の話は出てこない。その辺の事情はよく分からないが、何かそこにも隠された原因があるような気がする。
この父親も気の毒だ。しかし、冷たい言い方をすれば、それは自分がまいたタネなのだ。しかし、先妻と離婚し、実の息子には家に火をつけられ、その家を失い、更に再婚した妻とその子供をも亡くしてしまった。そのショックは計り知れないだろう・・・。他人の人生だが、この父親は今後どんな人生を送っていくのだろう。
この少年の将来も親族・関係者は真剣に考えてあげて欲しいと切に思う。小生がこの長男の立場だったら、この父親とは和解できないだろう・・・。
子供は決して親の人形ではないのだ。着せ替え人形のように、親の好きな服を着せたりすることは出来ないものと思うべきだ。子供にはひとつの人格があり、別の人間なのだ。親の所有物でもないし、欲求不満の捌け口でもないのだ。
この期に及んで、この父親は長男の通う高校に「退学届け」を提出したということだ。なぜこの時期に「退学届け」を出す必要があるのだろうか?ちょっと順番が違うのではないか?小生はこの父親のような人種とは付き合えないだろう・・・。
医者だけになるのが人生か?成績が良い方が良いに決まってる。これは否定しない。この父親に、自分の長男に「人生の厳しさ」や「家族の尊さ」を腹を割って話したことはあるのかと問いたい。していなかったのではないか?だからこんな結果になったのだろう?
親が子供の人生を大きく左右することは、100%間違いないことだ。もちろん、ある程度のレールを引いてあげるということも時として必要だろう。しかし、そのレールを走るのは親ではなく、子供なのだ。脱線しないように正面ばかりからではなく、知らない振りをして側面からフォローしてあげることの方が良いのではないかと小生は思う。
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このような少年こそちゃんと更生して欲しいですね。
うちの子はまだ小学上がる前ですが、自分のケツは自分でふける子になってくれればいいです~。
父親が不倫をして兄妹が別れ別れになり新しい母親を子どもと共に焼殺してしまったわけですから、まず父親の不倫を責めたいと考えます。
子どもに対する責任を考えもせず自分の欲望に走る身勝手な親が多すぎます。
子どもを自分の分身のように思ってしまう親御さんが多い中、衝撃的な出来事だと思いました。
医師の家系であっても、医師に向かない子もいると思うし、親子で価値観も違うはず。
親の保護を受けなければ生きていけないのが子どもです。保護する事=思いどうりに育てる事 という風に勘違いしている親御さんが多いことに最近驚いてしまいます。
こんな悲しい事件は二度と繰り返してほしくないと思っています。
体罰の是非を問うとしたなら絶対アウト。
そこから生まれる感情は、おのずとマイナスの要素しかないでしょうし、普通の親子関係であれば尚更、親であることを力でわからせることは暴挙でしかないはずです。
体罰が常習化した時点で、気づいた誰かが必死でフォローにまわるべきでした。
それが誰であっても、父親の非はきちんと責めるべきだし、父親なりの言い分があったとしたら、それは否定されて然るべきです。
切羽詰った息子のよりどころとなるべき場所や人物の不在も不幸でした。
逃げることは時に必要です。
オトナもコドモもシェルターがあるとないとでは、まるで忍耐度も違うでしょう。
生き残った父子という命題から考えるに、これからが勝負であり、向かい合うことしか残されてない二人なのです。
亡くなったご家族のご冥福をお祈りしつつ、生きざるをえない父と子にこそ、心からいくばくかの平穏を願わずにはいられません。
つたない文章から思いを察していただければ幸いです。
ではまた♪
じょんたまのご活躍を今後も期待しています。
湘南のJOHN LENNONです。
いつもコメントありがとうございます。
レス遅れてごめんなさい!
この事件も北朝鮮問題で影が薄くなってしまっていますが、決して目をそらしてはいけないことですね。
小生はハッキリ言って、父親の責任だと思いますね。
ことの発端(因果関係の出発点)は父親の行動だったと思います。それに振り回された先妻やこの少年や離れ離れになった妹。そして亡くなった後妻とその子供。一人の男の行動いかんで、周りの人間の運命と人生が左右されました。これは決して他人事ではないと思います。自分もよく考えて行動しなければと思いました。
湘南のJOHN LENNONです。
小生のブログではコメント本当にありがとうございました。
またトラバもさせていただきありがとうございました。
報道が事実ならという前提ですが、父親は少し問題がありそうですね。
一生懸命勉強を教えていても、脅していたのでは、子供は追い詰められてしまいますからね。
後悔先立たずですが、この父親は後悔しても遅いでしょうね。残りの人生を亡くなった家族と罪を犯した長男のために尽くすべきだと思います。
湘南のJOHN LENNONです。
コメントどうもありがとうございました。
この長男と同じ年齢の男の子の親として、決して他人事ではなく、この親と子供の行く末を考えたりしていました。
いずれにしても、暴力で子供を支配しようとした父親は人間として尊敬はできません。
また殴られた傷や痛みをどう考えていたのでしょう?
まして父親は医者です。傷や心のケアをする立場なのにもかかわらずです。
小生も身内に医療関係者がいます。確かに医者とはいえ、人格的に問題のある人は多いようです。
金・名誉・欲望で動く人が多いということでしょうね。
これからも寄らせていただきます。よろしくおねがいします。
湘南のJOHN LENNONです。
レス遅れてごめんなさい。
いつも本当にいろいろありがとうございます。
ままっちさんの仰るとおりで、残った当事者同士の今後の人生。これでしょうね。
子供は親の鏡とも言えるし、親は子供への影響力を考えて行動しなければなりません。
まして思春期の子供は感受性も強く、何気ない一言が人生を左右しかねないと思うのです。
自分もこう言いながら自分へ戒めているつもりです。
ままっちさんのお母さんなら、きっと娘さんも明るくて良い子だと思いますヨ。