墜落!の瞬間 ボイスレコーダーが語る真実
2006年 04月 17日
マルコム マクファーソン (著) 山本 光伸 (翻訳)
航空機の事故は恐ろしい。故障や自然のアクシデントが、即、命に関係してくる。墜落したら助かる可能性は非常に低い。地上でも交通事故や鉄道事故が相次いでいるが、航空機事故は絶対数は少なくても、一度発生すれば大きく報道されてしまう。
時速500kmで地面に激突すれば、機体はバラバラになるだろうし、中に乗っている人間も木っ端微塵だろう。考えただけで恐ろしくなる・・・。現に1985年8月12日の日本航空123便の墜落事故の悲惨さは報道された通りだ。
そんなことを恐れクルー達も操縦しているわけではないとは思うが、実際この本には、まさに墜落しつつある状況を記録し、最後には墜落してしまった機体から回収されたヴォイス・レコーダーの音声が文字として書かれている。
この本の中には、御巣鷹山麓に墜落した日本航空123便の緊迫感に満ちているクルー達の声の記録が記載されている。また、その2年前の1983年に当時のソ連の戦闘機に撃墜された大韓航空機の音声の記録も記載されている。ミサイルが当たっても、しばらくは飛んでいたようだ。
クルー達も迫り来る地面や海面を見て、どう思ったのだろう・・・。落ちていく時点で運命は決まっているようなものだと思う。数秒後、数分後の自分たちの運命を考えていたのであろうか・・・?ヴォイス・レコーダーにはクルー達の声しか記録されていないが、客室乗務員や搭乗していたお客さんの声も記録できないのだろうか?
今の航空機のシステムは知らないが、今のテクノロジーなら、昔と違って記録媒体もテープではなく、チップに記録できるはずだし、記録できる時間も当時の30分前後と違い、フライト時間全部を記録できるのではないだろうか?マイクの性能も上がっているし、記録方法も、全て完全にデジタルで録音できるはずだ。
日本航空123便墜落事故のヴォイス・レコーダーの音声も聞く人間によって、解釈が違いすぎて物議をかもしたことは記憶に新しい。
はりー日記 - digital family - それは枕元にあった
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『墜落!の瞬間 ボイスレコーダーが語る真実』(マルコム・マクファーソン編著) ★WINTER WONDERLAND★
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僕は飛行機に乗る時に、ほぼ100%墜落することを想定しながら搭乗するタイプだ。そんな自分がよく読む本といえばこれ、『墜落!の瞬間 ボイスレコーダーが語る真実』(マルコム・マクファーソン編著、ヴィレッジブックス)。た... more