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「Heart Beat」  佐野元春

「Heart Beat」  佐野元春








 1981年(昭和56年)2月22日発売の元春2枚目のアルバムだ。ちょうどまる25年前の作品だが、小生的にはそんな歳月を感じることはできない。18歳で初めて耳にした歌詞♪~「つまらない大人にはなりたくない」~♪は、今でも毎日考え続けているフレーズだ。今まで小生の中で、詞から自分の人生を真剣に考えられたアーティストは元春以外には存在しない。

 小生にとって佐野元春という人は、とにかくかっこいい兄貴のような存在だ。音楽もそうだし服装もメガネもそうだった。全てが憧れだった。全部を真似るというのはできなかったが、元春の一部だけでも自分でできることはないかと模索した10代・20代の人生だった。もちろん、それは今でも続いていることだ。小生も元春のようにカッコいい歳の取り方ができれば良いかと思っている。

 このアルバムの収録曲は以下の通りだ!

01. ガラスのジェネレーション
02. NIGHT LIFE
03. バルセロナの夜
04. IT’S ALRIGHT
05. 彼女
06. 悲しきRADIO
07. GOOD VIBRATION
08. 君をさがしている(朝が来るまで)
09. INTERLUDE
10. HEART BEAT(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)


 1曲目の「ガラスのジェネレーション」は、小生が元春の曲の中で一番好きな曲だし、一番大きな影響を受けた曲だ。元春の詞はポジティブだ。それは現在までもそうだ。10代だった小生にとって「何か」を生み出させてくれた忘れられない曲だ。

 2曲目の「NIGHT LIFE」の元春の声は若い!レコーディングしたのは恐らく1980年頃だから、元春はまだ24歳だったはずだ。若いのは当然か。

 3曲目の「バルセロナの夜」は、キーボードから入って、だんだん盛りあがる構成が好きだ。鵠沼海岸や辻堂を通るとこの曲のメロディが浮かんでくる。

 4曲目の「IT’S ALRIGHT」は、アルバム「No Damage」にも収録されているが、ミックスが少し違うような気がする。元春の作品は同じ曲でもシングル盤で発表したヴァージョンとアルバムヴァージョンが異なっていたり、ミックスを変えていたりすることが多かった。それは微妙な楽器の音の配置や音量の違いなのだが、聴く人が聴けば分かるという感じで、もしかしたら元春の遊び心だったのかもしれない。

 6曲目の「悲しきRADIO」は、現在もライヴの定番だ。この曲のイントロがステージから聴こえてくると会場はメチャクチャ盛り上がる。小生も興奮を抑えきれなくなってきてしまう!生ピアノのイントロは印象的だし、サビの詞とメロディの流れが素晴らしい!ロックン・ロールの歴史的人名のオンパレードだ。こんな素晴らしいフレーズを作ってしまう元春の才能って、やっぱりすごいとあらためて思う。

 7曲目の「GOOD VIBRATION」は、小生のこのアルバムで一番のお気に入りのナンバーだ。初期の元春の曲はサックスを印象的に使うことが多かったが、この曲もそのひとつだ。女性の掛け合いのコーラスも印象に残る。

 元春の語りとも言える8曲目の「君をさがしている(朝が来るまで)」こそ、このアルバムのハイライトだと思う。聴く者に語りかけるような歌い方は後年のステージでも変わっていない。この曲を聴くと何故か無性に、この曲を聴きまくった10代後半20代前半に戻りたくなる。

 ラストの「HEART BEAT(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)」は8分近い長さの曲だ。「君をさがしている(朝が来るまで)」と同じで元春の語りが心に染みてくる。詞は聴く者の解釈で良いだろう。小生はこの曲を聴くときは目をつぶり、元春の語りを自分の中でイメージすることにしている。それは毎回違うイメージを小生に与えてくれる。

 小生は、このアルバムはLPで当初購入したが、それから3年後更にCDでも購入した。CDも当時は3500円もしたのだが、買っておいて良かったと思う。品番も35・8H-14となっている。




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Commented by Ryon at 2006-02-26 11:46 x
はじめまして♪
TBありがとうございます。
『つまらない大人にはなりたくない!』そうそう、これですよ!
僕も、すっかり大人になってしまいましたがこの気持ちは失いたくないですね。今を生きる若者達(この言い方がオヤジくさいな(笑))にこそ、元春のメッセージは必要だと思います。

今後ともよろしくお願いします。
Commented by daisuke_Tokyocity at 2006-02-26 20:41
こんばんは!TBありがとうございます。
「ガラスのジェネレーション」からの〆の歌詞で自分に気合を入れております。
歳を重ねると面白いことが少なくなってくる今日この頃、だからこそこの歌詞が生きてきますね。ホント、つまらない大人にはなりたくありませんね。
Commented by 湘南のJOHN LENNON at 2006-02-26 22:44 x
Ryonさん、はじめまして!
コメント本当にありがとうございました。
佐野元春さんの音楽は小生の人生に少なからず影響を与え続けてきました。
一昨年17年ぶりにコンサートに行ったのですが、
それから病み付きになりました(笑)
今年も3月の横浜とファイナルに行きます。
今回は古い曲も多いようなので、燃えそうです。
これからも寄らせていただきます。よろしくおねがいします。
Commented by 湘南のJOHN LENNON at 2006-02-26 22:57 x
daisuke_Tokyocityさん、こんばんは!
いつもブログ読ましていただいて参考にさせていただいています。
このアルバムはサックスが印象的な曲がありますね。
小生はこのアルバムは良い意味でバイブルにしています・
ガラスのジェネレーションの歌詞は、きっと死ぬまで思い続けていくような気がします。
これからも寄らせていただきますネ。よろしくおねがいします。

Commented by ビートニク at 2006-04-27 06:53 x
僕も元春は大好きなアーティストですよ。
25年にして初めて来た所に住んでいますが、久しぶりの彼のライブは良かったです。
彼を見ていると、年を取るのも悪いことではないですね。どう生きてきたかにも依るんですが…僕はどうだろう?と自問する日々ですが。
Commented by 湘南のJOHN LENNON at 2006-04-27 22:40 x
ビートニク さん、コメントありがとうございます。
佐野元春は17歳のときからのファンなので、特に思い入れが強いアーティストですね。白髪がだいぶ増えてしまい、声も昔より高音がでていないのは寂しいですが、これからも頑張って欲しい人です。ずっと応援していくつもりです。
これからも寄らせていただきますネ。よろしくおねがいします。
Commented by rise at 2006-05-11 19:51 x
「HEART BEAT」
このアルバム素敵ですよね。
聴いてるといつも恋人たちのさまざまなシチュエーションが浮かんでは消えていくんですよね~・・・・・
聴き手の心の中に入り込んで情景を喚起させる、そんなアーティストに出会ったのは元春が最初でした。
元春の影響でサリンジャーに出会い、「ライ麦畑でつかまえて」に触れたときの新鮮な衝撃も忘れられません。
村上春樹の小説に出てくる主人公たちにいつも元春をオーバーラップさせてました(笑)。
大人になってもイノセンスな魂を失わない・・・・・素敵ですよね。
Commented by qunny1130 at 2006-05-13 20:49
こんばんは!riseさん、湘南のJOHN LENNONです。
いつもコメント本当にありがとうございます。
このアルバムの曲は、今でもコンサートで演奏してくれますネ。名曲「悲しきRADIO」は最高に盛り上がります。元春のマイムも味があって良いです。
Commented by FeelGroove at 2006-07-18 02:11
こんばんは、TBありがとうございました。
私は"Heat Beat"で元春を知り、ファンになりました。
私の心に衝撃を与えてくれたし、
今でも私が聞いてきたうちの最高アルバムの一つです。
Commented by qunny1130 at 2006-07-18 21:54
FeelGrooveさん、はじめまして!
湘南のJOHN LENNONです。
コメントありがとうございました。
またトラバもさせていただき、本当にありがとうございます。

「悲しきRADIO」は、今でもコンサートで演奏します。すごく盛り上がりますね。元春のマイムがユニークで楽しいです。昔と全然変わっていないのがうれしいです。

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by qunny1130 | 2006-02-24 19:34 | 佐野元春 | Trackback(4) | Comments(10)

これからは気楽に書きます(笑)


by 湘南のJOHN LENNON
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