「Heart Beat」 佐野元春
2006年 02月 24日
1981年(昭和56年)2月22日発売の元春2枚目のアルバムだ。ちょうどまる25年前の作品だが、小生的にはそんな歳月を感じることはできない。18歳で初めて耳にした歌詞♪~「つまらない大人にはなりたくない」~♪は、今でも毎日考え続けているフレーズだ。今まで小生の中で、詞から自分の人生を真剣に考えられたアーティストは元春以外には存在しない。
小生にとって佐野元春という人は、とにかくかっこいい兄貴のような存在だ。音楽もそうだし服装もメガネもそうだった。全てが憧れだった。全部を真似るというのはできなかったが、元春の一部だけでも自分でできることはないかと模索した10代・20代の人生だった。もちろん、それは今でも続いていることだ。小生も元春のようにカッコいい歳の取り方ができれば良いかと思っている。
このアルバムの収録曲は以下の通りだ!
01. ガラスのジェネレーション
02. NIGHT LIFE
03. バルセロナの夜
04. IT’S ALRIGHT
05. 彼女
06. 悲しきRADIO
07. GOOD VIBRATION
08. 君をさがしている(朝が来るまで)
09. INTERLUDE
10. HEART BEAT(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)
1曲目の「ガラスのジェネレーション」は、小生が元春の曲の中で一番好きな曲だし、一番大きな影響を受けた曲だ。元春の詞はポジティブだ。それは現在までもそうだ。10代だった小生にとって「何か」を生み出させてくれた忘れられない曲だ。
2曲目の「NIGHT LIFE」の元春の声は若い!レコーディングしたのは恐らく1980年頃だから、元春はまだ24歳だったはずだ。若いのは当然か。
3曲目の「バルセロナの夜」は、キーボードから入って、だんだん盛りあがる構成が好きだ。鵠沼海岸や辻堂を通るとこの曲のメロディが浮かんでくる。
4曲目の「IT’S ALRIGHT」は、アルバム「No Damage」にも収録されているが、ミックスが少し違うような気がする。元春の作品は同じ曲でもシングル盤で発表したヴァージョンとアルバムヴァージョンが異なっていたり、ミックスを変えていたりすることが多かった。それは微妙な楽器の音の配置や音量の違いなのだが、聴く人が聴けば分かるという感じで、もしかしたら元春の遊び心だったのかもしれない。
6曲目の「悲しきRADIO」は、現在もライヴの定番だ。この曲のイントロがステージから聴こえてくると会場はメチャクチャ盛り上がる。小生も興奮を抑えきれなくなってきてしまう!生ピアノのイントロは印象的だし、サビの詞とメロディの流れが素晴らしい!ロックン・ロールの歴史的人名のオンパレードだ。こんな素晴らしいフレーズを作ってしまう元春の才能って、やっぱりすごいとあらためて思う。
7曲目の「GOOD VIBRATION」は、小生のこのアルバムで一番のお気に入りのナンバーだ。初期の元春の曲はサックスを印象的に使うことが多かったが、この曲もそのひとつだ。女性の掛け合いのコーラスも印象に残る。
元春の語りとも言える8曲目の「君をさがしている(朝が来るまで)」こそ、このアルバムのハイライトだと思う。聴く者に語りかけるような歌い方は後年のステージでも変わっていない。この曲を聴くと何故か無性に、この曲を聴きまくった10代後半20代前半に戻りたくなる。
ラストの「HEART BEAT(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)」は8分近い長さの曲だ。「君をさがしている(朝が来るまで)」と同じで元春の語りが心に染みてくる。詞は聴く者の解釈で良いだろう。小生はこの曲を聴くときは目をつぶり、元春の語りを自分の中でイメージすることにしている。それは毎回違うイメージを小生に与えてくれる。
小生は、このアルバムはLPで当初購入したが、それから3年後更にCDでも購入した。CDも当時は3500円もしたのだが、買っておいて良かったと思う。品番も35・8H-14となっている。
n the road, stars above:Heart Beat
μ-zic vibe: ”佐野元春”は今を生きる若者にこそ受け継がれるべきだ
今日の通勤BGM|ROOM335
ミドレンジャーの立ち位置
発表会 HAPPYOU-KAI
SIDEWALK TALK
気が触れても彼女と歩いてた
Sunny Days, Sunny Garden: ヒキコモリCD鑑賞中
物欲エントロピー
無駄遣いな日々
DAYS OF MUSIC & MOVIES:12月の紙ジャケ-part 2 佐野元春
やっつけ日誌
These Are Soulful Days
吉川FC
LLPなLIVE参戦日記♪
ROOM335
名盤!
Kanonaoto's etc.
ENZO Diary | Welcome to music その3(佐野元春の巻)
蹴球つれづれ
mofa(モウファ)から佐野元春のTOUR 2006「星の下 路の上」神戸公演、大阪公演のチケットが届いた。ようやくライヴが体験できると思うとわくわくする。それで遅まきながら紙ジャケ & リマスタリングで復刻されたCDを聴いている。... more
購入CD 「BACK TO THE STREET」「Heart Beat」「SOMEDAY」 到着日 2005年12月23日 購入場所 HMV通販 価 格 各¥2,520 備 考 紙ジャケ、リマスター(但し記載なし)佐野元春初期3作と80年代初頭までのブルース・スプリングスティーンと重なるところがある。今日、ボスの1975年のライブを観て、初期佐野元春と重なった。 何か重なるところ、若気の至りで突っ走るところは中学の3年間に聴いた佐野元春も突っ走っていたと思う。曲調もボスに似たのも、...... more
仕事でヨーロッパだった。 荷造りしながら、飛行機の中で聴くためにiPodに音楽を。 初めてNYに行った時はウォークマンで「ガラスのジェネレーション」を何度も聴いたっけ。 佐野元春「THE SUN」はずっと未開封のまま床に並べてあった。もう寝なくては、と思いながらそれを手に取り、取り込み、詰め込んだ。取り込む時に一曲目だけ聴いた。 仕事だけど、旅は旅なので、少しでも自分が変われるといいなと思っていた。いい方に。 区切り、という言葉が浮かんでいた。 その日、以前つきあっていた人から10年ぶりに...... more
TBありがとうございます。
『つまらない大人にはなりたくない!』そうそう、これですよ!
僕も、すっかり大人になってしまいましたがこの気持ちは失いたくないですね。今を生きる若者達(この言い方がオヤジくさいな(笑))にこそ、元春のメッセージは必要だと思います。
今後ともよろしくお願いします。
「ガラスのジェネレーション」からの〆の歌詞で自分に気合を入れております。
歳を重ねると面白いことが少なくなってくる今日この頃、だからこそこの歌詞が生きてきますね。ホント、つまらない大人にはなりたくありませんね。
コメント本当にありがとうございました。
佐野元春さんの音楽は小生の人生に少なからず影響を与え続けてきました。
一昨年17年ぶりにコンサートに行ったのですが、
それから病み付きになりました(笑)
今年も3月の横浜とファイナルに行きます。
今回は古い曲も多いようなので、燃えそうです。
これからも寄らせていただきます。よろしくおねがいします。
いつもブログ読ましていただいて参考にさせていただいています。
このアルバムはサックスが印象的な曲がありますね。
小生はこのアルバムは良い意味でバイブルにしています・
ガラスのジェネレーションの歌詞は、きっと死ぬまで思い続けていくような気がします。
これからも寄らせていただきますネ。よろしくおねがいします。
25年にして初めて来た所に住んでいますが、久しぶりの彼のライブは良かったです。
彼を見ていると、年を取るのも悪いことではないですね。どう生きてきたかにも依るんですが…僕はどうだろう?と自問する日々ですが。
佐野元春は17歳のときからのファンなので、特に思い入れが強いアーティストですね。白髪がだいぶ増えてしまい、声も昔より高音がでていないのは寂しいですが、これからも頑張って欲しい人です。ずっと応援していくつもりです。
これからも寄らせていただきますネ。よろしくおねがいします。
このアルバム素敵ですよね。
聴いてるといつも恋人たちのさまざまなシチュエーションが浮かんでは消えていくんですよね~・・・・・
聴き手の心の中に入り込んで情景を喚起させる、そんなアーティストに出会ったのは元春が最初でした。
元春の影響でサリンジャーに出会い、「ライ麦畑でつかまえて」に触れたときの新鮮な衝撃も忘れられません。
村上春樹の小説に出てくる主人公たちにいつも元春をオーバーラップさせてました(笑)。
大人になってもイノセンスな魂を失わない・・・・・素敵ですよね。
いつもコメント本当にありがとうございます。
このアルバムの曲は、今でもコンサートで演奏してくれますネ。名曲「悲しきRADIO」は最高に盛り上がります。元春のマイムも味があって良いです。
湘南のJOHN LENNONです。
コメントありがとうございました。
またトラバもさせていただき、本当にありがとうございます。
「悲しきRADIO」は、今でもコンサートで演奏します。すごく盛り上がりますね。元春のマイムがユニークで楽しいです。昔と全然変わっていないのがうれしいです。