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「タッグ・オブ・ウォー」  ポール・マッカートニー

「タッグ・オブ・ウォー」  ポール・マッカートニー



「タッグ・オブ・ウォー」  ポール・マッカートニー_e0012215_22362600.jpg



 ポール・マッカートニーが1982年04月26日に発表した小生が思うにポールの最高傑作アルバム。1980年12月にジョン・レノンが殺され、ウィングスも自然消滅の形をとってしまい、しばらくポールの音沙汰はなかった。アルバムが出る前に、スティービー・ワンダーとのデュエット曲「エボニー・アンド・アイボリー」が先に発売され、英国・米国ともシングルチャート1位を獲得した。その後アルバムも大ヒットを記録した。

 このアルバムのプロデューサーは言わずと知れたジョージ・マーティンだ。ジョージ・マーティンがプロデュースしたために、このアルバムはビートリィと巷では言われたが、小生はそうは思わない。ポールの個性が良い意味で全面に出た素晴らしいアルバムだと言える。当初は2枚組みで発表する予定だったらしいが、結局1枚に落ち着き、残った曲の一部は次のアルバムの「パイプス・オブ・ピース」に収録されたと言われている。

 収録曲は以下の通りだ。

01.タッグ・オブ・ウォー
02.テイク・イット・アウェイ
03.サムボディ・フー・ケアーズ
04.ホワッツ・ザット・ユアー・ドゥーイン
05.ヒア・トゥデイ
06.ボールルーム・ダンシング
07.ザ・パウンド・イズ・シンキング
08.ワンダーラスト
09.ゲット・イット
10.ビー・ホワット・ユー・シー
11.ドレス・ミー・アップ・アズ・ア・ラバー
12.エボニー・アンド・アイボリー


 このアルバムで一番有名な曲は12曲目の「エボニー・アンド・アイボリー」だろう。このスティーヴィー・ワンダーとのデュエット曲はポールのソロシングルでは最大のヒットとなった。PVもピアノの鍵盤にポールとスティーヴィーが仲良く座って歌っているシーンはとても印象的だった。題名そのものとも言えるだろう。

 このPVもポールの作品の中ではダントツに露出度が高かった。歌詞もシンプルでメロディは覚えやすく、ポールとスティーヴィーのハモりも自然と耳に入ってくる。この曲はシングル盤だとポールだけで歌っているヴァージョンも存在する。昔の12インチシングルのB面に収録されていた貴重なヴァージョンだ。これはこのアルバムには収録されていない。

 2曲目の「テイク・イット・アウェイ」は、リンゴ・スターも参加している。PVではリンゴもバッチリ映っているし、ジョージ・マーティンも横で楽しそうに演奏しているシーンが見られる。名フュージョン系ドラマーのスティーブ・ガッドの姿も見られる!

 9曲目の「ゲット・イット」は、亡きカール・パーキンスとのデュエット曲だ。シンプルな楽器編成なので、二人のヴォーカルがより際立って聴こえる。とても楽しそうな感じが伝わってくる。最後の笑い声が印象的だ。

 5曲目の「ヒア・トゥデイ」は、2002年11月の来日公演でも演奏された曲だ。生ギターとポールの声が亡きジョンへの思いを語っている。

 このアルバムはバラードがとても聴き心地が良いのだ。3曲目の「サムボディ・フー・ケアーズ」や8曲目の「ワンダーラスト」は、夜遅く疲れているときに車の中で運転しながら聴くと心を癒してくれるようなナンバーだ。

 ノリの良いナンバーもすごく上品な感じの歌が多い。6曲目の「ボールルーム・ダンシング」と11曲目の「ドレス・ミー・アップ・アズ・ア・ラバー」は英国人のポールだからこそ作れる曲だろう。同じ英語圏でもアメリカ人には作れないメロディだと思う。特に「ドレス・ミー・アップ・アズ・ア・ラバー」は、ポールの歌い方が聞き手に緊張感を感じさせるナンバーだ。その緊張感が最大に達し終わったところで、最後の名曲「エボニー・アンド・アイボリー」のイントロが始まりアルバムはこの曲で締めくくられるのだ。




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Tracked from 通勤音楽堂 at 2006-02-11 04:15
タイトル : ポール・マッカートニー/タッグ・オブ・ウォー
今日は「タッグ・オブ・ウォー」を聴いていきました。このアルバムはポールのアイドルであるスティービー・ワンダーとのコラボソングが注目されてますが、私的には10ccのエリック・スチュワートのバッキングコーラスが好きですねぇ!「テイク・イット・アウェイ」は10ccの...... more
Commented by ごえもん at 2006-02-11 13:14 x
僕もこのアルバム派手さはないけどすごくいいと思います。
当時「テイク・イット・アウェイ」のPVにジョージ・マーティンとリンゴが出演してたのを観た時、ジョンが亡くなった後ということもあって、なんかたまらなく嬉しかったのを思い出します。

最近のポールの姿を見ると、さすがの「万年青年」のような彼もおじいちゃんっぽい風貌になってきてて、ちょっと寂しく感じる今日この頃です(笑)
Commented by 湘南のJOHN LENNON at 2006-02-11 13:53 x
ごえもんさん、こんにちは!
コメントありがとうございます!
「デッド・オア・アライブ」 ~ユー・スピン・ミー・ラウンド~ ♪良かったですよ(笑)
確かにポールも今年で64歳ですからね。世間的に言えば、おじいちゃんだと思いますよ。小生のまわりでも64歳くらいのおじさんたちがいっぱいいますが、みんなおじいちゃんっぽいですよ(笑)
ポールはそれでも、まだまだ若いと思いますよ。
グラミー賞のヘルター・スケルターも見ました!
早くまだ日本に来て元気な姿を見せて欲しいですよ!
Commented by YUKO at 2006-02-11 18:43 x
ビートルズが解散したのが1970年ちょうどで、確かそれまでビートルズを支えていたマネージャーの存在がなくなったからだそうですね。
わたしの湘南時代にそれこそ湘南のジョンレノンな彼女、親友ですが、湘南で暮らして子育てをしています。彼女もジョンレノンが大好きで、遊びにいけばビートルズのレコードを片っ端からかけてくれました。うちにはレコードプレーヤーがなくて助かりました。
お互いが生徒会とかをしていて、どちらかと言えばわたしも小さな頃からいつも学級委員を歴任してきたので、大体の感じが彼女と共感する部分が多くて、近所、本当に角同士だったので、彼女も何かあればうちの当時はアパートに来ては母の手作りのプリンやゼリーやケーキを食べて感激して、私は彼女の家に行っては、ビートルズを聴いたり、彼女の家の話を聴いていたりするうちに彼女のお母さんが来て3人でお茶をしたり、そんないい親友で今でも年賀状でやり取りがあり、いつ電話しても話ができます。
彼女は本当に平和主義でした。彼女から学んだ事は多いし、私はビートルズでも絶対にポールです。
で、大好きな曲は「ミシェル」これはわたしのクリスチャンネームで本当に好きです。
Commented by 湘南のJOHN LENNON at 2006-02-12 00:34 x
YUKOさん、こんばんは
いつもコメントありがとうございます。
マネージャーはブライアン・エプスタインですね。1967年に彼が亡くなってから崩壊が始まったとメンバーも言っていたと思います。
小生はジョンも好きですが、ポールも大好きです。今までポールの来日公演は必ず観に行っています。今年あたり期待しているのですがどうなんでしょう??ジョンは死後に聖人化されていますが、それには疑問符が付くような気がします。ジュリアン・レノンのコメントがそれを裏付けています。
Commented by アキオ at 2006-02-20 03:38 x
どうもこんばんは!ビートルズとジョンレノンのアルバムは割りと聞いてる方ののですが、ポール作品は数が多いからか、何から聞くべきか悩んでます。ポールソロ初心者はどれから聞くべきですか?
Commented by shige at 2006-04-06 10:11 x
今更ですが、コメントさせてください。
私もポールのアルバムの中では、最高の1枚と思います。「タッグ・オブ・ウォー」は、曲もいいけど、ビデオ・クリップがポール物の中では一番お気に入りでした。特に、曲が終わろうとする「プッシング、プッシング、プリング、プリング、プッシング、プリング…」あたりが…わかってくれますよね?
Commented by 湘南のJOHN LENNON at 2006-04-06 23:07 x
shigeさん、こんばんは!
コメントありがとうございました。
このアルバムのPVはいい作品が多いですよね。
そういえば正式なポールのPV集って出てないんですよね。
昔、レーザーディスクで4曲くらいのものが出ていたくらいですね。
ぜひオフィシャル盤で出して欲しいですね。
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by qunny1130 | 2006-02-09 23:47 | ポール・マッカートニー | Trackback(1) | Comments(7)

これからは気楽に書きます(笑)


by 湘南のJOHN LENNON
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