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「No Damage」  佐野元春

「No Damage」  佐野元春








 テレビ神奈川で1980年代に「ファイティング80's」という今となっては伝説の番組が放映されていた。テレビ神奈川は音楽シーンに対しては先見性があり、小生が中学生くらいの頃から海外のPV(プローモーションビデオ)や国内アーティストのPVらしき番組を制作していたのだ。音楽好きな小生は当然毎週のようにUHF42チャンネルを観ていたものだった。

 その中でも「ファイティング80's」は、確か宇崎竜童が司会をしていて、毎週レギュラーアーティストやゲストの演奏や歌をライブで聴かせてくれていた貴重な番組だった。当時はアイドル全盛期だったので、歌謡番組はたくさんあったが、ロック系ミュージシャンのパフォーマンスを見せてくれる番組はキー局ではほとんど無かったと思う。

 出演していたレギュラーは小生の記憶でだが、佐野元春・シーナ&ザ・ロケッツ・モッズ・ルースターズ・アナーキーとか一時落ち目になっていたサザンオールスターズがよく出ていたと思う。小生はまだ当時17歳という音楽に対し多感な時期であったが、一番影響を受けたのが佐野元春だった。当時の元春の映像は小生はVTRなどでは残すことは出来なかったが、その激しいステージの動きは脳裏に焼きついてしまっている!正式にレコードデビューする前から出演していたはずだ。記憶が間違っていなければ、その年の春に「アンジェリーナ」でメジャーデビューした思う。

 前置きが長くなってしまったが、「No Damage」の収録曲は以下の通りだ。

01.スターダスト・キッズ
02.ガラスのジェネレーション
03.SOMEDAY
04.モリスンは朝 空港で
05.IT'S ALRIGHT
06.Happy Man
07.グッドバイからはじめよう
08.アンジェリーナ
09.So Young
10.Sugartime
11.彼女はデリケート
12.こんな素敵な日には
13.情けない週末
14.Bye Bye Handy Love


 発売当時、CDも同時発売されたかは記憶は無い。小生はLPレコードを買ってそれをカセットテープに録音して、当時乗っていたHONDA VF400の後部座席にステレオラジカセをくくり付け、走りながら大音量で聴いていた。今思うと恥ずかしい行為だ・・・。夏の暑い時期でバイト先に行く道が、国道134号線の葉山から鎌倉にかけての海沿いの道だったので、一人で気持ちよく飛ばしながら聴いていた。

 家を出発するときは、当然1曲目の「スターダスト・キッズ」だ。しょっぱなからノリが良過ぎるので、ついスロットルを多めに開いてしまうのだった。いつも間にか時速100Km・・・を超えていた・・・。この曲が終わる頃に葉山のボンジュール辺りを通過するのだった。

 2曲目の「ガラスのジェネレーション」が始まる頃は長柄交差点付近だ。ここを左折し長柄トンネルに入るのだが、ステレオラジカセの音量が目一杯なので、トンネルに入ると残響が響き、トンネル内部に元春の曲が響き渡るのだ。

 3曲目の「SOMEDAY」が流れてくるのは逗子を抜け鎌倉に入る頃だ。下り坂の短いトンネルを抜け、ちょうど材木座海岸が左手に見えるようになる頃にサビに入る。♪~信じる心いつまでも~~♪

 4曲目の「モリスンは朝 空港で」でややひと息だ。テンションが上がり過ぎるとスピードが出すぎて危ない危ない。由比ガ浜海岸が視界に入り、やや渋滞気味になる頃にこの曲が始まる。ちょうど良いタイミングだ。

 5曲目の「IT'S ALRIGHT」が始まる頃には、もっと渋滞がひどくなる。大音量のバカなVF400が渋滞中のクルマの左脇を走っているが、当然狭い左側を走るのでスピードも遅くなる。歩いている人々の刺すような視線を感じるが、そんなことは関係なく走り続けるのだ。

 6曲目の「Happy Man」が始まってしまった!もうこの曲を聴くと小生のテンションは上がり過ぎ、切れてしまう寸前だ。大渋滞の134号線、稲村ガ崎を抜けると江ノ島が見えてくる。小生にとって江ノ島=サザンでは無いのだ。江ノ島を見ると小生は毎回心の中で「Happy Man」を歌っている。桑田佳祐は一応高校の先輩だがこれだけは譲れない!「Happy Man」のフルコーラスを運転しながら無意識のうちに大声で歌ってしまっていたのだった!シャウトしたので汗が凄い量だ。ノドも乾いてくる。息も上がってしまっている。そろそろ七里ガ浜海岸が見えてくる頃だ。

 7曲目の「グッドバイからはじめよう」は、そんな状況になっていた小生を正気に戻してくれたナンバーだ。♪~ちょうど波のようにさよならがきました~~♪
この曲が終わる頃にバイト先の江ノ島に到着する。

 このアルバムが発売されたのは小生が20歳のときだ。小生も若かったが元春も若い。声が高音まで抜けるように出ている。最近の元春は以前のような高音が出ていないのが残念だ。

 8曲目の「アンジェリーナ」は、元春の記念すべきデビュー曲。後年のリミックス盤ではだいぶミックスが変えられてしまっている。小生はこのCDのミックスが聴き慣れているので、どうしても後年のCDのミックスには違和感を覚えてしまう。

 9曲目の「So Young」は山下久美子ヴァージョンもあるが、小生はやっぱり元春の方がタイトな感じで好きだ。

 10曲目は名曲「Sugartime」だ。この曲のような歌詞をクリエイトできる元春って、やっぱりただ者でないと毎日聴きながら思っていた。この曲が流れると20歳の自分の思いや当時の情景が浮かんでくるくらい思い出深い。

 11曲目の「彼女はデリケート」は沢田研二もカバーしている。ジュリーヴァージョンも元春ヴァージョンも甲乙付けがたい・・・。この曲も元春が今のコンサートでも歌ってくれている。

 12曲目の「こんな素敵な日には」のようなナンバーを作って歌いこなせる元春の才能って、持ってうまれたものなのか、それとも後天的に体得したのか、昔一人で勝手に考えたことがあったが結論が出なかった。そんなことを考える必要もなかったか・・・。

 13曲目の「情けない週末」は何故か毎回飛ばしてしまう。このアルバムが発売されて今年でまる23年になるはずだが、フルコーラス通して聴いたのは数えるほどだ。小生的にはあまり好きではない曲だ。

 退屈な前曲のあとのラストナンバー「Bye Bye Handy Love」は、このアルバムで一番好きな曲だ。最後の大サビの音階が高かったので、昔は声が出なかった。今は出せるようになったので便秘が治ったような感じだ。この曲もジュリーが歌っている。このアルバムは短いヴァージョンだ。ロングヴァージョンはシングル盤の「SOMEDAY」のB面に収録されている。小生はロングヴァージョンの方が好きだ。




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Commented by kutsuhimo at 2006-02-03 04:35 x
湘南のJOHN LENNONさん、TBありがとうございました!
ファイティング80'sは伝説ですよね。私は当時まだそういう嗅覚がなくて見ていませんでした。残念。バイクの後ろにラジカセくくりつけ、とはすごいです。かっこいいです。ではまた!
Commented by 湘南のJOHN LENNON at 2006-02-03 23:15 x
kutsuhimoさん、はじめまして!
コメント本当にありがとうございました。
ラジカセですが、ヴォリュームを目一杯上げて全開状態でした(笑)
いくら走っているとはいえ、やっぱり恥ずかしいですね(笑)
昼も夜中もそうでしたから。迷惑かえりみずでした。

Commented by レレ at 2006-02-06 23:25 x
こんにちは☆
私も「No Damage 」よく聴いていました。歌詞をみれば、ほとんど口ずさめます♪
ラジカセくくりつけバイクの話、スゴイ可笑しいですね(^^)!
昔はシャッフル機能とかなかったから、アルバム順番どおりに聴いていて、何回も聴いていると順番を覚えてしまい、この曲の次はあの曲だから、次の曲が始まる前から頭の中で先行して流れていたり、あと、1曲だけ聴いていても、勝手にアルバムの次の曲が頭の中で自然と流れていたりとかしますよね。あはは。
Commented by 湘南のJOHN LENNON at 2006-02-07 21:32 x
レレさん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます。
「No Damage 」のCDは実は3枚持ってるんです。
一番初めに発売されたときに買ったCD.これは3500円でした。
もう一枚は再発して値下げしたときです。2500円だったと思います。で、3枚目は紙ジャケットです。このアルバムは曲間の無音部が短いので、せっかちな小生はこれも理由で大好きなんです(笑)
Commented by rise at 2006-05-11 20:49 x
「Happy Man」
ではホント血管ぶち切れますよねっ!!(笑)
あのシャウトはいつも最高にHIGH!!な気分にさせてくれます。
曲間に切れ目の無いマスタリングも正にパーティ気分でいかしてるし、ジャケット・アートも素敵ですよね。
実はこのアルバムで私は元春を知ったのでした。

「アンジェリーナ」は横浜スタジアムでのカフェボヘミア・ミーティングにおけるオープニング・ナンバーでしたよね。
あのとき私はスタンドにいたんですけど興奮しましたねっ。全く新たなアレンジでいきなり披露されたんで一瞬わかんなかった!!(笑)
もちろんオリジナルのヴァージョンも素敵なんだけど。
Commented by qunny1130 at 2006-05-13 21:01
こんばんは!riseさん、湘南のJOHN LENNONです。
コメント本当にありがとうございます。
このアルバムはテープに録音して、テープがダメになるくらい聴きました。それくらい聴いているので、このアルバムの曲順ですり込まれています(笑)
1987年の横浜スタジアムは小生も行きました。オープニングで風船が空に上がり、同時に「アンジェリーナ」のイントロが流れてきたときは、興奮して頭の血管が切れそうでした(笑)懐かしい思い出です。小生はアリナの後ろの方でした!
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by qunny1130 | 2006-01-30 20:09 | 佐野元春 | Trackback(2) | Comments(6)

これからは気楽に書きます(笑)


by 湘南のJOHN LENNON
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