高速無料化、先送りへ…新たな借入金で改修費用
2013年 06月 08日
以下、ニュースより
国土交通省は、2050年までとしてきた高速道路料金の徴収期間を、10~15年程度延長する方向で検討する。
高速道路建設にかかった借金を50年までに完済し、その後は無料とする計画も、先送りとなる。
有識者でつくる「国土幹線道路部会」が7日、老朽化した高速道路の改修費用などを新たな借入金でまかなうため、50年としていた返済期限を延長するよう中間答申案で提言した。国交省は、14年の通常国会に関連法の改正案を提出する。
高速道路は、開通から30年以上を過ぎた区間が首都高速と阪神高速で約5割、東日本、中日本、西日本の高速道路3社で約4割を占める。山梨県の中央自動車道笹子トンネルで昨年12月に起きた天井板崩落事故で、建て替えや改修が緊急の課題に浮上したが、5社の試算では、7兆~12兆円の費用が必要で、財源確保が課題になっている。
そもそも無料化などナンセンスだ。2009年衆議院議員総選挙にて、愚かな民主党が「高速道路無料化」を政権公約として大々的にアピールした。そして、愚民達を騙した。
しかし、結果はどうだったか?素人未満の酷い政策だったことが証明されたに過ぎなかった。賢い国民の一部は、高速無料化自体、社会主義的大衆迎合だと気付いていた。
社会主義的大衆迎合が後年どんな結果になるのか、それはかつての東京都で起きた美濃部都政を振り返れば一目瞭然だ。バラマキ、赤字体質常態化を呼び込み、後年の政治家に泥をかぶせ、ツケを後世代に押し付けた。
高速料金が高いと思うなら、高速道路なんぞ利用しなければ良い。一般道を時間と燃料費をかけて移動すれば良い。それが嫌なら鉄道等の公共機関を利用すれば良い。
ミソもクソも一緒にして、何でも無料という甘言を妄信した短絡思考の愚民達。それは将来の子孫に大きなツケを先送りしたに過ぎないということすら理解できない愚民達。
普通に考えれば、メンテナンスを含めた改修費用の捻出は、無料化したとして、いずれにしても税金で賄わなければならないのだ。どうして、そんな簡単なことが分からない愚民が多いのだろう?
更に太古から数えきれないほどの大地震に苛まれている国土だ。既に供用されている高速道路の寿命は永遠ではない。日に日に経年劣化しているだろう。じゃあ、劣化をどこで食い止めるのか?
耐震基準だって変化しているだろう。直下型大地震の怖さは、阪神大震災で見せつけられているはずだ。またあの悲惨な光景を目にしなければならないのか?いや、自分がその犠牲者になる可能性だってあり得る。
今後は100年以内には発生すると思われる、過去ほぼ定期的に繰り返している歴史的な大地震に少しでも耐える改修が必要だろう。その費用を捻出するには、目先の無料化で子孫にツケを押し付けてはならない。それは今を生きている我々の責任だ。