違法CB無線の話 その1
2009年 10月 08日
小生が15歳くらいの頃、友人達の間でCB無線が流行っていた。小生も当然興味を持ち、その仲間入りをした。日本で、今では小生は分からないが、周波数は27MHz帯で合計8チャンネルが設定され、最大出力は0.5Wだ。変調はAMである。
今のは「合法」のCB無線である。しかし、0.5Wだと、よほどロケーションが良くないと長距離の交信ができないのが現実だった。そこでまた大流行したのが、俗に言われた「違法CB無線機」だった。
当時(1978年頃)小生も秋葉原まで行って、流行の違法CB無線機を購入した。ハッキリとした記憶はないが、確か値段は、8000円くらいから数万円まで、目移りするくらいたくさん売られていた。本当はアメリカ向けの製品らしいが、何故か国内にも売られていたのだ。
チャンネル数も多く、40チャンネル、80チャンネル、120チャンネルがあった。周波数帯は27MHzで変調はAMだが、SSB変調の無線機も売られていた。SSBの方が長距離の交信ができる利点があった。
無線機本体だけは電波を発射できない。当然のことながらアンテナも必要だ。小生は家の庭にダイポールアンテナを自作して設置した。アンテナと無線機だけでも完全とは言えない。友達から教えてもらったSWRメーターという機械も購入した。
SWRメーターは外見的にギターのチューナーみたいな感じで、メーターが2つ並んでいるものだ。詳しい使い方は忘れてしまったが、無線機とアンテナのマッチングを適性にするものだったと思う。きちんとマッチングしていないときれいな?電波を発射できないのだ。
何だかんだで機械を揃えて、小生はこの「違法CB無線」にどんどんハマっていってしまった。当時は違法と言われていても、たくさんの人が利用しており、老若男女問わずいろいろな人と友達になることができた。